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本学は医学部のみで、2020年時点での学部学生数は約950名である。医学部の講義では疾患の画像や手術動画等を扱うため、セキュリティ面でより高い配慮が求められる。小規模大学であるためDX推進へ向けて挑戦的な試みを行いやすい環境にある。平成24年度よりパブリッククラウドサービスを用いて学生が学内外で学修に取り組める体制を整えた。 平成30年度より7か年計画でICTを活用した学修環境の整備を進めており、学内無線LANの充実や学外からのVPN同時接続を拡充することにより、セキュリティの高い学術基盤システムを構築している。併せて、学生及び教職員に対しICT利活用のスキルと医療人としての倫理観とを兼ね備えた積極的な情報リテラシー教育を実施した。
令和2年度は、COVID-19などの新興感染症に対応するため、遠隔授業を学部及び大学院教育に広く活用できるよう学則を改定した。令和2年前期は全ての講義を遠隔で行った。本学では約10年前より、Learning Management System(LMS)としてWebClass(日本データパシフィック社) を使用していたため、令和2年4月20日からWebClassを用いたオンデマンド型の遠隔講義が開始出来た。 また、同年5月7日からは、ウェブ会議システム(Zoom)を用いた同時双方向の遠隔講義も開始した。この際、大学の認証基盤と連携させて参加者を制限することで、遠隔講義のセキュリティを確保できるようにした。Zoomでの講義内容は、録画でも配信している。 さらに、夏季休暇を利用して、講義室の接続等の環境整備を行い、令和2年度後期から対面でも遠隔でも受講できるハイフレックス型に切り替えた。
この授業形態導入に伴い、各教室で遠隔授業を行う教員をサポートするために、COVID-19感染拡大に伴いアルバイトの減少している学生をステューデントアシスタントとして雇用し、学生の経済支援を行った。
・ハイフレックス形式の授業に関するFD(Faculty Development)等の実施
・セキュリティ強化と反転授業用の膨大な動画を保存するための大容量ストレージの確保
・Zoom機能を活用出来る環境の整備
・学生参加による教師役反転授業用教材の作成
・医師国家試験の過去問(10年分)の整理
・通常授業と反転授業における学生理解度の比較